渡邊人事労務パートナー事務所便り25年3月号をお届けします

社会保険労務士法人 渡邊人事労務パートナーズ 代表社会保険労務士 渡邊武夫
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平成25年度の各種保険料額・保険料率が決まりました

平成25年度の公的保険(国民年金・健康保険・厚生年金保険・雇用保険)の保険料が決定しました。新年度は国民年金と厚生年金保険の変更(引き上げ)が決定されました。
◆国民年金の保険料額
 国民年金の被保険者制度では、1号被保険者(自営業者等)、2号保険者(会社勤務のサラリーマン等)、3号被保険者(2号被保険者の配偶者である専業主婦・専業主夫等)に分かれますが、1号保険者は会社員のような給与天引きではなく、自分で年金保険料を納付することになっております。
1号被保険者の国民年金保険料は毎年見直しされますが、平成25年度適用保険料は次の通り60円引き上げとなることが決定しました。

月額保険料
14,980円 → 15,040円

国民年金年間保険料を口座振替一括払いしたとき、実質約2.1%の割引となるため、手許資金に余裕が或る方は今の金利実勢を勘案すれば一括払いの選択もございます。

◆協会けんぽの都道府県単位保険料率
平成25年度の協会けんぽの保険料率(都道府県単位)については、4月以降も据置きとされることとなりました。
◆雇用保険料率
平成24年度の雇用保険料も以下の通り据え置きとなりました。
(1)一般の事業1.35%、(2)農林水産・清酒製造の事業 1.55%、(3)建設の事業 1.65%

◆厚生年金保険の保険料率
厚生年金保険は今年9月分(10月納付分)から料率が引き上げとなりますので、保険料の給与引き去り事務では注意が必要です。

一般の保険料率
16.766% → 17.12%   

印紙税がかからない手形「でんさい」がスタート

◆世の中のペーパーレス化の流れ
 ソフトバンクの孫正義社長は並み居る社員を目の前にして激烈な演説を行いました「紙を使うような社員はもはや当社の社員ではない!」私が同社の社員であったならば大いに困惑することでしょう。しかし現実に世の中はペーパーレス時代に突入しております。

電子マネーや株券の存在を前提としない振替制度など電子決済が世の中の主流になっております。その中で私達に馴染んできた手形制度も「でんさい」の名称で今年の2月18日から電子決済サービスを開始いたしました。ペーパーとしての手形も当面併存する様ですが、「でんさい」を利用することで、印紙税が不要になる等のメリットがあり、多くの企業で導入検討がなされております。

◆「でんさい」とは?
2008年12月に施行された「電子記録債権法」により、事業者の資金調達等の円滑化を図るため、手形に替わる新たな決済手段として電子記録債権を電子債権記録機関の記録原簿に電子記録することで発生・譲渡できるようにした、新しい決済手段です。
「でんさい」の業務運営機関として全国銀行協会が100%出資の「でんさいネット」が設立されており、新サービスの提供を行っております。
サービスの詳細については、同社のホームページhttp://www.densai.net/companyをご覧下さい。

◆「でんさい」を利用するメリットは?
多くの事業主の方が実感されておられる通り従来の手形の場合、発行・管理・運搬に手間暇とコストがかかるだけでなく、紛失リスク等の問題もありましたが、電子記録債権はペーパーレスのためこうしたリスクがありません。
次に、現在の法律で求められております手形の印紙税が課税されないことも、手形発行企業・受取り企業双方にとっての大きなメリットとして挙げられます。手形金額により200円から20万円まで貼付を必要とされたものが非課税となります。
また、電子記録債権を発生・譲渡させるには、必ず電子債権記録期間の記録原簿に記録を発生させることが前提であり、債権の存在の確認や帰属の確認が容易にでき、二重譲渡のリスクもありません。
さらに、手形割引のように金融機関に譲渡して現金化したり、あるいは回し手形のように二次納入企業に譲渡してその支払いに充てたりすることができるほか、いくらでも分割できるというメリットもあるため、これまで資金調達に充てにくかった債権を活用できるようになるといった効果も期待されています。


今どきの「飲みニケーション」の実態は?

◆意外と難しい「飲みニケーション」設定
当職がまだ損害保険の管理職であった頃、部下との「飲みニケーション」の頃合い設定に苦労した経験があります。余り回数が多いと部下も疲れるであろうし、全く「飲みニケーション」を行わなければ、面倒見の悪い上司と思われ、あるいは会社から部下掌握能力が問われます。その意味では「飲みニケーション」をどうするかは大げさな言い方では組織運営にも拘わることではないかとも思われます。
今回、株式会社エルネット社が実施した「職場の飲み会に対するアンケート」がありますのでデータをご紹介します。調査によると、職場の飲み会がどのような場であるのかを聞いた質問では、「やや仕事の延長線上の場」との回答が39.0%、「仕事の延長線上の場」が17.1%であり、多くの社員にとってはやはり「飲みニケーション」は「仕事の延長線上」と思われております。

◆頻度と費用
調査では飲み会頻度は月1、平均費用3,000〜4,000円が多いとなりました。当然この頻度や費用は業種や企業規模にも異なりますが、何らかの形で「飲みニケーション」が行われている結果となっております。

◆飲み会で感じる不快なことは?
別なアンケートによると、「だから職場の飲み会は行きたくない!」と思ってしまう瞬間について、次のような回答が挙がっています。
【男性】
(1)上司の説教が始まる(20.4%)
(2)飲み会の時間が長い(18.7%)
(3)会費が高い(16.2%)
【女性】
(1)会費が高い(23.6%)
(2)お酌をさせられる(22.3%)
(3)飲み会の時間が長い(19.2%)
このデータを裏返しにしたら「だから職場の飲み会が好きだ」とする飲み会の有り様も想定できますが、根本には上司のリーダーシップや同僚との親近感醸成が大切と思われます。

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