渡邊人事労務パートナー事務所便り6月号をお届けします

社会保険労務士法人 渡邊人事労務パートナーズ 代表社会保険労務士 渡邊武夫
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成年後見人制度について

◆「まさか俺がな〜・・・・」
 ある紙おむつのテレビコマーシャルで、初老の夫が、おもらしをして干してあるズボンを見ながら、がっかりつぶやく言葉です。この後で妻が「あなたと結婚してよかった!」と腕を組むシーンで深刻な話が救われますが、実際はこのような場合本人には相当にショックと思います。そして、老いは誰にでもやってきます。老いは肉体と精神の両面から来ますが、精神の老いで認知症に至ったときには、本人は「まさか俺がな〜」とはなりません。身内の方が「まさか夫が(あるいは父、母、妻等が)認知症になるなんて・・・」と天を仰ぐこととなります。そのような時に用意されている法律が成年後見人制度(知的障害も含む)です。成年後見人制度は判断能力に欠けるあるいは不十分な方(成年被後見人等)を、法律面や生活面で保護し支援する民法の制度です。

◆成年後見人の役割
 成年後見人の役割は、一言でいえば精神上の障がいのある(厳密な言葉では「事理を弁識する能力を欠く常況にある」)成年被後見人が恙なく安心して生活できるようにすることであり、具体的には次の3項目が柱となります。なお、成年後見人になるためには、任務開始前に家庭裁判所から選任を受ける必要があります。

1.財産管理・・・成年被後見人の財産を本人のために活用し管理します。
2.身上監護・・・成年被後見人の身上に関する一切の事務であり、本人のため必要とする様々な契約も代理して締結します。ただし、介護施設等での介護サービス等労力現物提供は成年後見人制度の身上監護から外れます。
3.家庭裁判所への報告・・成年後見人として適切な職務を遂行していることの報告を家裁へ行います。

◆禁治産と成年後見人制度の違い
平成12年の民法改正で成年後見人制度ができるまでは、心神喪失の常況に在る者は禁治産者と呼ばれ、戸籍にも掲載されました。禁治産者は心神喪失者を明確にするいわば排除の論理ですが、一方禁治産者に代わる成年後見人制度は、ノーマライゼーション(障害の有無にかかわらず、すべての人が普通の生活を送る権利がある)の基本理念に立っていることが根本的な違いです。戸籍への掲載はなく、成年被後見人であることは登記で行われます。

◆任意後見人制度もあります
 自分は将来も絶対ぼけないと確信する方は余り多くないと思います。万一の場合に備えて、正常な意識があるときに公正証書により成年後見人契約を締結する任意後見人制度もあります。

◆成年後見人制度の利用状況
成年後見人が必要な方の国際的スタンダードは総人口の2%と言われております。また、日本の認知症高齢者は推計で460万人ともいわれ、本来ならばこの数だけ成年後見人が必要ですが、実際我が国で成年後見人制度を利用している方は17万6千人にとどまっております。このことは成年後見人制度がまだまだ周知されておらず、本来の利用が行われていないことから制度普及が必要であることを示しております。

◆渡邊が専門職成年後見人候補者として裁判所に名簿登載されました
平成12年制度発足時の成年後見人は配偶者や子どもなどの親族が成年後見人を務めるケースが圧倒的でしたが、現在ではいわゆる「士」業が成年後見人の58%を占めております。この背景には一人暮らしや高齢の夫婦など身近に対応できる親族がいないケースや、プロの専門職成年後見人に委ねて安心したいという親族の方が増えたものと思われます。
 従来は弁護士、司法書士、社会福祉士がこの分野で活動されておられましたが、今回社会保険労務士も専門職成年後見人として参画することになりました。渡邊が東京都社労士会の所定長期研修を終了し、この4月から専門職成年後見人候補者として裁判所に名簿登載されました。

事務所より一言
私事で恐縮ですが、今年に入り健康のためダイエットしましたら、スウッ〜と体重が7キロやせました。これまでダイエットに苦労された方達から、ウソダロ?とかウッソォ〜!の声が聞こえそうですが、ホントなんです。この結果顔かたちもスリムに変わったようで、インターネットを通して顧問契約を頂きましたお客様から、ご挨拶の時ホームページの顔と実際が違っていると笑われました。
実践していることはシンプルで朝と夜は白米を食べないこと、ただそれだけです。人間は食べることが何より大切なことであり、無理なダイエットは最初から考えておりませんでした。断食道場に入った男性の体験談を読んだことがありますが、妙齢で見目麗しい女性と大部屋でご一緒になり断食初日は何かもぞもぞとした思いがありましたが、断食が進むにつれてそちらの思いはすっかり消え去り、考えることはただただ食べ物だけとのことでした。やはり食べることは人間の最も根源のものなのでしょう。
私の毎日の朝は、ご飯は食べなくとも、味噌汁(海草と椎茸となめ茸入りで、味噌の酵素ときのこの免疫力をつけております)やサニーサイドエッグ(日本語では目玉焼きです)を作り、そしてリンゴとバナナをカッテングした皿にヨーグルトをたっぷりかけたものが定番です。すべて自分で作ります。昼は事務所の周りや出先の外食で済ませますがおそば屋さんがあれば優先して入ります。夜は少量多品目が入ったケータリングサービスを受けます(早い話が宅配お弁当です)。そして、刺身を添えて美酒を堪能してもリバウンドしません。
一方、私が福岡で単身赴任をしていた頃、思いついて自分は何処まで太れるかと無謀な人体実験をしたことがありました。同僚と飲んだ後で賄い付きの単身赴任者用マンションの夕食を完食したり、夕食を食べた後で、「食後のラーメン」を食べに行ったりしましたが、結局は7キロしか太れませんでした。人間が太れるのも言わば能力だと実感いたしました。よくテレビで200キロ超の方が出てきますが、あの方達は太れる能力があるのだと思います。福岡時代と現在では上下で14キロの体重差があり、BMI(肥満度)は26から22になり現在はいわゆる理想的なBMIとなっております。しかしながら現在の医学界の常識に対し警鐘を鳴らすかの近藤誠先生によれば(因みに近藤先生は慶応大学医学部講師、「医者に殺されない47の心得」「ガン患者よ、ガンと闘うな」等の多くの著作があり、「優秀なガン専門医ほど抗がん剤が効かないことを承知している」などの多くの衝撃的な発言があります)、長生きするのは理想値であるBMI22よりは、統計的にはBMI25位のちょい太がガンへの抵抗力も大きく長命であると述べており、安心される方も多いのではないかと思います。

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