2019年5月号|新宿区の助成金申請代行・就業規則作成なら、社会保険労務士法人渡邊人事労務パートナーズにお任せください。

社会保険労務士法人 渡邊人事労務パートナーズ 代表社会保険労務士 渡邊武夫
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貴方の部下は「6月病」?
◆最近のビジネスパーソンに多い「6月病」
 新しい環境に適応しようと心身に緊張からくるストレスが溜まり、不調を感じる人が増えることは、いわゆる「5月病」として有名です。
しかし近年、ビジネスパーソンには学生とは時期がずれて同じような不調を感じる人が増え、「6月病」といわれています。新入社員に限らず、異動があった社員にも見られ、梅雨を迎える不安定な気候もあって不調を感じやすいようです。

◆不調が出るのは正常な反応
 従業員に元気がなかったり、遅刻や欠勤が増えたりすると心配になりますが、精神科産業医の吉野聡医師によれば、なれない環境、大きな言い方では異文化に対する最初の適用反応として「頑張ろう!」とテンションを高めに保ち対処しようとする「躁的防衛」があり、その反動が心身の不調となって表れるということです。疲れが出るのは当然のことと、泰然とした対応がよいそうです。

◆誤った対処法に注意
 不調への対処法は、気分転換をしてリフレッシュをしたりたっぷり睡眠をとってリラックスしたりと様々ですが、次のように逆効果になってしまうものもあります。また不規則な生活は悪化の原因ともなります。
・休日に寝だめをする
 →体内時計のリズムが狂うので、平日より2時間程度の寝坊にとどめる。
・天気が悪くても出かける
 →低気圧になると空気中の酸素量が減り疲労を感じやすくなるので、無理せず出かけるなら晴れた日にする。
・お酒を飲む
 →アルコールは一時的に気分を高揚させるが疲労そのものは回復しない。百薬の長といえどもお酒の効用を過信しない。

社員の交通事故に注意!
◆交通事故の発生が多い「7月」
 交通事故の発生が最も多いのは12月、次いで7月です。いずれも長期休暇のタイミングで交通量が増加することが一因と考えられますが、特に7月は、「天候」も事故の大きな要因となります。梅雨や台風など、夏特有の天候の急変に注意が必要です。

◆社員の自動車事故で会社が負う責任
 社員が起こした自動車事故について、会社が責任を負うこともあり得ますので日々の管理が必要です。
 まずは、社有車で業務中に起こした事故では企業や管理者の側が運行供用者となり同時に使用者責任も負うことになります。仮に無断で社有車を私用に使っていた場合の事故であっても、社有車を私用するまでの経緯やそれが業務とどう関連するのか、日常の使用状況などを総合的にみて会社の責任とされることがあります。
 また、企業が業務でマイカーを使うことを認めていた場合、原則的には社有車を使用していたのと変わらないため、会社の運行供用者責任・使用者責任が問われます。

◆事故に対する備えが必要です
社員の交通事故において、企業側が責任を免れることはとても難しいものです。交通事故の危険性が高くなるシーズンを前に、改めて安全運転について徹底させます。また、マイカー通勤に対しては会社への事前申告制とし、更にマイカーには責任限度額無制限の賠償保険を付けなければ許可しない等の備えが必要です。

事務所より一言
皆様は先日のゴールデンウィークを如何お楽しみでしたでしょうか。今年のように10連休といういまだかつて日本人が経験したことのない連続休暇の過ごし方で戸惑う方も多かったのではないかと思います。私は今年も四国八十八カ所を参拝してまいりました。車で9泊10日、1400キロの行程でした。険しい山中にあるお寺も多く、車のすれ違いもできない砂利道で片側は見下ろすのも怖い絶壁を走行中に対向車がくると肝を冷やすことがあります。このような凄まじい思いをするのに毎年遍路の旅に出たくなるのは何故だろうかと思います。

思い返せば今回でお四国参りも9回目となります。お四国参りの魅力は「観光・健康・信仰」と言われます。まず「観光」では、四国の行く先々が観光スポットです。例えば38番札所金剛福寺から歩いて5分で足摺岬に出ます。断崖絶壁の上に立つ足摺灯台は必見の価値があります。また、84番札所屋島寺に行く有料道路高台から見下ろすと、源平合戦の舞台となった壇ノ浦古戦場が一望できます。眼下の入江で源義経が戦い、那須与一が平家の小舟に掲げられた扇を射落とした、まさにその場所がパノラマビューで見ることができます。
もう一つの「健康」ですが、お寺参りの朝は早く、午前7時から納経帳受付が開始となり、数多くのお遍路さんがすでに集まっております。午後5時には社務所も閉まってしまいますので、早寝早起きの健康生活となります。また、多くのお寺は険しい山の中にあります。例えば45番岩屋寺は何処まで岩道を登っても山門にたどり着かない様な感があります。また、71番弥谷寺は、一挙に420段の階段が続いております。登らなければお参りができませんので足腰が鍛えられることになります。

しかしながら、お四国参りの本筋はやはり「信仰」でしょう。弘法大師が歩かれた足跡を辿り、お大師様と同行二人で八十八カ所を参拝することで心が浄化されます。遍路道の何気ないツツジの色に心を吸い寄せられ、山中のどこからか聞こえる鶯の声に聞き惚れます。普段であれば何でもないことに対してもお四国参りでは心が開きます。深い契りを結びながら家族を残して先立たれてしまったかけがえのない人の菩提を弔い、御仏様のお陰により現世で有り難いご縁を頂いている多くの方々のために回向文を唱えてご繁栄とご安寧を祈る旅でございます。皆様も一度「観光・健康・信仰」を兼ねてお四国参りをされてはいかがでしょうか。

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