2023年03月号
雇用保険料率が変わります。ご注意下さい(4月1日〜)
雇用保険料率の引き上げ。
コロナ経済対策で雇用保険財源が払底したことから、雇用保険料率が昨年4月1日と10月1日に引き続き今年4月1日から三回目の引上げとなります。
4月1日改定後の一般事業雇用保険料率
A被保険者負担:6/1000 (7/1000)
B会社負担:9.5/1000(11.5/1000)
合計A+B:15.5/1000(18.5/1000)
( )内は建設業に対する雇用保険料率
4月1日に雇用保険料が改定されますので、例えば3月末締め切り4月20日支給分は従来通りの料率、4月末締め切り5月20日支給分から改定後雇用保険料率が適用されます。
今回は会社と被保険者それぞれが1000分の1ずつ引き上げになりますので保険料負担増額の影響を試算します。
1. 会社(年間賃金総額1億円の場合)・・年間保険料10万円負担増
2. 被保険者(年間賃金500万円の場合)・・年間保険料5千円負担増
4月1日改定後の一般事業雇用保険料率
A被保険者負担:6/1000 (7/1000)
B会社負担:9.5/1000(11.5/1000)
合計A+B:15.5/1000(18.5/1000)
( )内は建設業に対する雇用保険料率
4月1日に雇用保険料が改定されますので、例えば3月末締め切り4月20日支給分は従来通りの料率、4月末締め切り5月20日支給分から改定後雇用保険料率が適用されます。
今回は会社と被保険者それぞれが1000分の1ずつ引き上げになりますので保険料負担増額の影響を試算します。
1. 会社(年間賃金総額1億円の場合)・・年間保険料10万円負担増
2. 被保険者(年間賃金500万円の場合)・・年間保険料5千円負担増
カスハラの放置は企業の責任を問われます
◆改めてカスハラとは
カスハラとはカスタマーハラスメント、略してカスハラです。顧客や取引先からの悪質なクレームや不当な要求を言います。顧客が社員に対してセクハラまがいの言動を行い、あるいは些細なミスに対して土下座を求めるようなことが典型例です。私自身カスハラの現場に偶々居合わせたことがあります。若い女子店員が大粒の涙をポロポロ流すまでになり到底許しがたい言動でした。
昨年12月に公表された連合の調査結果によると、カスタマー・ハラスメントで一番多いのは「暴言」(55.3%)、次いで「説教など、権威的な態度」(46.7%)です(「カスタマー・ハラスメントに関する調査2022」)。この調査は、18歳〜65歳の被雇用者で、直近3年間で自身もしくは同じ職場の人がカスタマー・ハラスメントを受けたことがある人1,000名に質問を行ったものです。
◆カスハラは増えています
人手不足によるサービスの変化・低下やコロナ禍を背景に、カスタマー・ハラスメントの発生件数が増えています。直近5年間で「発生件数が増えた」との回答が36.9%あったそうです。
カスハラが発生したきっかけとして、勘違いや嫌がらせ、商品・サービスへの不満もありますが、「制度上の不備」との回答が16.3%ありました。制度の不備とは、「不備な制度の放置」でもありますので、会社の責任という面が強いとされます。
◆カスハラ放置の影響
どのようなきっかけのカスハラでも、それを放置していると会社の安全配慮義務違反を問われることにつながります。会社は、従業員の心身の安全を守る責務がありますが、この調査によると、カスハラ対応マニュアルの作成や研修を行っている会社は半数以下です。
カスハラにより従業員のストレスが高まり心身不調で業務が行えなくなっているにもかかわらず、満足な対応を行わない会社の姿勢を見た他の従業員が辞めてしまう、そうした情報が広まり人材の採用ができなくなる、といった悪循環が生まれます。強烈なカスハラに遭遇した社員が心因性ショックで出勤できず、これに対して会社が適切なフォローを行わなかった結果、最悪の場合会社が安全配慮義務違反として被害社員から損害賠償を受ける可能性もあります。
最近では店頭にカスハラお断りのポスターを掲示しているお店もあります。お客様からのカスハラ暴言を放置しないこと、万一発生した場合現場任せにせずきちんとサポートを行うこと、そして、カスハラを決して容認しないことを会社として対外的にアナウンスすることが必要です。そして、社内規則を整備する、マニュアルを整備するといった対策を職場周知徹底させることが大切です。
事務所から一言
本日3月13日からマスクの着用が強制ではなく個人判断に委ねられることになりました。皆様はどう対処されるでしょうか。自分なりに思い巡らすと、やはり交通機関や混雑した場所などリスクのある場所ではマスクを着用したいと思います。コロナウイルスは無くなった訳ではなく、折角ここまでコロナから免れてきたので、絶対に罹患したくないという強い思いがあります。
一方、快適な散歩を行うにはマスクはとても邪魔になります。新鮮な外気を思い切り吸いながら歩くことは幸福感を感じます。マスクを外した散歩で他人から不快な目で見られることが無くなります。当面はポケットにマスクを入れて場面による使い分けになります。
マスクが個人判断になることで、世間では脱マスクに向けた様々な現象があるそうです。女性では口紅やファンデーションの売り上げ急増や、歯のホワイトニングまで人気となり、男性ではシェーバーや鼻毛カッターが売り上げ倍増との記事がありました。これからの消費動向にも影響がありそうです。
カスハラとはカスタマーハラスメント、略してカスハラです。顧客や取引先からの悪質なクレームや不当な要求を言います。顧客が社員に対してセクハラまがいの言動を行い、あるいは些細なミスに対して土下座を求めるようなことが典型例です。私自身カスハラの現場に偶々居合わせたことがあります。若い女子店員が大粒の涙をポロポロ流すまでになり到底許しがたい言動でした。
昨年12月に公表された連合の調査結果によると、カスタマー・ハラスメントで一番多いのは「暴言」(55.3%)、次いで「説教など、権威的な態度」(46.7%)です(「カスタマー・ハラスメントに関する調査2022」)。この調査は、18歳〜65歳の被雇用者で、直近3年間で自身もしくは同じ職場の人がカスタマー・ハラスメントを受けたことがある人1,000名に質問を行ったものです。
◆カスハラは増えています
人手不足によるサービスの変化・低下やコロナ禍を背景に、カスタマー・ハラスメントの発生件数が増えています。直近5年間で「発生件数が増えた」との回答が36.9%あったそうです。
カスハラが発生したきっかけとして、勘違いや嫌がらせ、商品・サービスへの不満もありますが、「制度上の不備」との回答が16.3%ありました。制度の不備とは、「不備な制度の放置」でもありますので、会社の責任という面が強いとされます。
◆カスハラ放置の影響
どのようなきっかけのカスハラでも、それを放置していると会社の安全配慮義務違反を問われることにつながります。会社は、従業員の心身の安全を守る責務がありますが、この調査によると、カスハラ対応マニュアルの作成や研修を行っている会社は半数以下です。
カスハラにより従業員のストレスが高まり心身不調で業務が行えなくなっているにもかかわらず、満足な対応を行わない会社の姿勢を見た他の従業員が辞めてしまう、そうした情報が広まり人材の採用ができなくなる、といった悪循環が生まれます。強烈なカスハラに遭遇した社員が心因性ショックで出勤できず、これに対して会社が適切なフォローを行わなかった結果、最悪の場合会社が安全配慮義務違反として被害社員から損害賠償を受ける可能性もあります。
最近では店頭にカスハラお断りのポスターを掲示しているお店もあります。お客様からのカスハラ暴言を放置しないこと、万一発生した場合現場任せにせずきちんとサポートを行うこと、そして、カスハラを決して容認しないことを会社として対外的にアナウンスすることが必要です。そして、社内規則を整備する、マニュアルを整備するといった対策を職場周知徹底させることが大切です。
事務所から一言
本日3月13日からマスクの着用が強制ではなく個人判断に委ねられることになりました。皆様はどう対処されるでしょうか。自分なりに思い巡らすと、やはり交通機関や混雑した場所などリスクのある場所ではマスクを着用したいと思います。コロナウイルスは無くなった訳ではなく、折角ここまでコロナから免れてきたので、絶対に罹患したくないという強い思いがあります。
一方、快適な散歩を行うにはマスクはとても邪魔になります。新鮮な外気を思い切り吸いながら歩くことは幸福感を感じます。マスクを外した散歩で他人から不快な目で見られることが無くなります。当面はポケットにマスクを入れて場面による使い分けになります。
マスクが個人判断になることで、世間では脱マスクに向けた様々な現象があるそうです。女性では口紅やファンデーションの売り上げ急増や、歯のホワイトニングまで人気となり、男性ではシェーバーや鼻毛カッターが売り上げ倍増との記事がありました。これからの消費動向にも影響がありそうです。