正社員転換で助成金60万円!
◆減額の筈が増額となりました
アルバイト・パート等有期雇用契約者を正社員に転換することで支給される厚労省助成金(キャリアアップ助成金・正社員転換コース)は従来1名当たり50万円で、この4月から40万円に減額になる予定でした。
これまで当職は多くの事業主の皆様にこの助成金をお勧めして喜んで頂いておりました。中には多人数の正社員転換により大きな助成金額を得られた事業主の方もおられます。それだけに、この4月からの40万円への減額は残念と思っておりましたところ、朗報が飛び込んで参りました。正社員転換1名当たり40万円への減額ではなく何と60万円へ増額になるとのことです。今労働政策の重要課題が非正規労働者対策であることから、この増額は首肯できるものとえいます。政府が推進する政策に賛同することで助成金が貰える訳ですから利用しない手はありません。
◆増額は2月10日以降転換日から適用
増額対象となる転換は、2月10日以降です。つまり、2月9日までに正社員転換した場合には1名当たり50万円、2月10日以降正社員転換した場合には1名当たり60万円となります。1日違いで10万円の差がでますので、正社員転換日には充分配慮が必要となります。
◆東京都の上乗せ助成金に注目
厚労省の助成金に加えて、厚労省助成金が支給されることを条件として東京都が同額を上乗せする助成金制度が現在ございます。厚労省と東京都を合計すると正社員転換1名当たりで100万円になりとても「美味しい」助成金となっております。
なお、東京都上乗せ助成金は原則平成27年度限定となっており、次年度同じ制度が継続するかは現在オープンになっておりません。当職が東京都担当部局へ確認のところ、東京都予算が確定し制度として広報されるのは3月末とのことでした。しかしながら、厚労省が政策の重要性に鑑みて助成金を増額する中で東京都が制度を廃止することはおそらくないと予測します。いずれにしても、決定次第事務所便りでご案内いたします。
◆3年以内既卒者等採用定着助成金
今回のキャリアアップ助成金改訂の中に「3年以内既卒者等採用定着助成金」ができましたのでご案内いたします。かつて新卒就職が超氷河期のように困難な時期にも3年以内既卒者を採用し6カ月後に100万円という助成金制度がありましたが、基本的なコンセプトは同じです。3年以内既卒者を新卒扱いで採用したら50万円(高校中退者は60万円)、職場定着2年目と3年目毎に10万円が支給される助成金です。新卒求人において、3年以内既卒者も対象とすることで助成金対象となります。
日本企業の社長像分析
◆社長の年齢と交代状況を調査 帝国データバンクから「2016年全国社長分析」が発表されました。
これは、同社が保有する2015年12月末時点の企業概要ファイル(約146万社収録)から、株式会社および有限会社114万9,108社のデータを抽出して調査を行ったものです。
◆社長の平均年齢は?
全国の社長の平均年齢は「59.2 歳」で、過去最高を更新しました。1990年以降一貫して上昇を続けており、着実に高齢化が進んでいます。
業種別に見ると、最も高かったのは「不動産業」(61.1歳)で、以下、「製造業」(60.7歳)、「卸売業」(60.2歳)が続いています。
年代の分布を見ると、「不動産業」では70代・80代の社長が他業種に比べ多いことが平均年齢の高さに繋がっています。また、「製造業」では30代・40代の社長が少ない傾向が見られます。
都道府県別に見ると、最も平均年齢が高かったのは岩手県(61.3 歳)で、最も低かったのは滋賀県(57.8 歳)となっています。
◆社長の交代率は?
社長交代率(=1年の間に社長の交代があった企業の比率)は「3.88%」となり、3 年連続で前年を上回っており、リーマン・ショック以来低下傾向にあった交代率は回復の兆しが見え始めています。
また、2015 年に社長交代を行った企業の前代表の年齢は、平均で67.0歳となっています。
◆廃業か?事業承継か?
同社が行った別の調査では、休廃業・解散した企業の代表者の年齢は60代が最多、続いて70代となっており、社長の年齢が60代後半に差し掛かったタイミングでの事業承継か、その前後で休廃業・解散を選択する企業が多いことが明らかになっています。
中小企業では、いかにスムーズに事業承継を行うかが重要なポイントとなっています。
事務所より一言
当職が損害保険会社に在職していた頃の同期と会食して旧交を暖めました。彼は気候温暖な静岡の出身ですが、配属先が札幌そして転任先が釧路と北海道勤務が長くなりました。その彼の話では、北海道地図の左半分は雪の世界であり、右半分は氷の世界とのことでした。つまり右半分は寒さが厳しすぎて豪雪とならない地域であるとのことです。寒いから雪が降ると思っておりましたが、これは間違いでした。会社の命とはいえ現役時代はそれほど厳しい気候の中で頑張っていたのかと思いを巡らせました。
そういえば、以前思い立って、オホーツクの流氷を見に網走港からガリンコ号に乗り、その夜は阿寒湖畔に宿泊いたしましたが、阿寒湖上はまるでコンクリートの様に固まっており、氷上フェスティバルが行われておりました。そして、なんと「只今の外気温―21度」の表示がありました。本当に氷の世界でした。なんといっても暖かい気候は何物にも代え難い思いが致しました。
◆減額の筈が増額となりました
アルバイト・パート等有期雇用契約者を正社員に転換することで支給される厚労省助成金(キャリアアップ助成金・正社員転換コース)は従来1名当たり50万円で、この4月から40万円に減額になる予定でした。
これまで当職は多くの事業主の皆様にこの助成金をお勧めして喜んで頂いておりました。中には多人数の正社員転換により大きな助成金額を得られた事業主の方もおられます。それだけに、この4月からの40万円への減額は残念と思っておりましたところ、朗報が飛び込んで参りました。正社員転換1名当たり40万円への減額ではなく何と60万円へ増額になるとのことです。今労働政策の重要課題が非正規労働者対策であることから、この増額は首肯できるものとえいます。政府が推進する政策に賛同することで助成金が貰える訳ですから利用しない手はありません。
◆増額は2月10日以降転換日から適用
増額対象となる転換は、2月10日以降です。つまり、2月9日までに正社員転換した場合には1名当たり50万円、2月10日以降正社員転換した場合には1名当たり60万円となります。1日違いで10万円の差がでますので、正社員転換日には充分配慮が必要となります。
◆東京都の上乗せ助成金に注目
厚労省の助成金に加えて、厚労省助成金が支給されることを条件として東京都が同額を上乗せする助成金制度が現在ございます。厚労省と東京都を合計すると正社員転換1名当たりで100万円になりとても「美味しい」助成金となっております。
なお、東京都上乗せ助成金は原則平成27年度限定となっており、次年度同じ制度が継続するかは現在オープンになっておりません。当職が東京都担当部局へ確認のところ、東京都予算が確定し制度として広報されるのは3月末とのことでした。しかしながら、厚労省が政策の重要性に鑑みて助成金を増額する中で東京都が制度を廃止することはおそらくないと予測します。いずれにしても、決定次第事務所便りでご案内いたします。
◆3年以内既卒者等採用定着助成金
今回のキャリアアップ助成金改訂の中に「3年以内既卒者等採用定着助成金」ができましたのでご案内いたします。かつて新卒就職が超氷河期のように困難な時期にも3年以内既卒者を採用し6カ月後に100万円という助成金制度がありましたが、基本的なコンセプトは同じです。3年以内既卒者を新卒扱いで採用したら50万円(高校中退者は60万円)、職場定着2年目と3年目毎に10万円が支給される助成金です。新卒求人において、3年以内既卒者も対象とすることで助成金対象となります。
日本企業の社長像分析
◆社長の年齢と交代状況を調査 帝国データバンクから「2016年全国社長分析」が発表されました。
これは、同社が保有する2015年12月末時点の企業概要ファイル(約146万社収録)から、株式会社および有限会社114万9,108社のデータを抽出して調査を行ったものです。
◆社長の平均年齢は?
全国の社長の平均年齢は「59.2 歳」で、過去最高を更新しました。1990年以降一貫して上昇を続けており、着実に高齢化が進んでいます。
業種別に見ると、最も高かったのは「不動産業」(61.1歳)で、以下、「製造業」(60.7歳)、「卸売業」(60.2歳)が続いています。
年代の分布を見ると、「不動産業」では70代・80代の社長が他業種に比べ多いことが平均年齢の高さに繋がっています。また、「製造業」では30代・40代の社長が少ない傾向が見られます。
都道府県別に見ると、最も平均年齢が高かったのは岩手県(61.3 歳)で、最も低かったのは滋賀県(57.8 歳)となっています。
◆社長の交代率は?
社長交代率(=1年の間に社長の交代があった企業の比率)は「3.88%」となり、3 年連続で前年を上回っており、リーマン・ショック以来低下傾向にあった交代率は回復の兆しが見え始めています。
また、2015 年に社長交代を行った企業の前代表の年齢は、平均で67.0歳となっています。
◆廃業か?事業承継か?
同社が行った別の調査では、休廃業・解散した企業の代表者の年齢は60代が最多、続いて70代となっており、社長の年齢が60代後半に差し掛かったタイミングでの事業承継か、その前後で休廃業・解散を選択する企業が多いことが明らかになっています。
中小企業では、いかにスムーズに事業承継を行うかが重要なポイントとなっています。
事務所より一言
当職が損害保険会社に在職していた頃の同期と会食して旧交を暖めました。彼は気候温暖な静岡の出身ですが、配属先が札幌そして転任先が釧路と北海道勤務が長くなりました。その彼の話では、北海道地図の左半分は雪の世界であり、右半分は氷の世界とのことでした。つまり右半分は寒さが厳しすぎて豪雪とならない地域であるとのことです。寒いから雪が降ると思っておりましたが、これは間違いでした。会社の命とはいえ現役時代はそれほど厳しい気候の中で頑張っていたのかと思いを巡らせました。
そういえば、以前思い立って、オホーツクの流氷を見に網走港からガリンコ号に乗り、その夜は阿寒湖畔に宿泊いたしましたが、阿寒湖上はまるでコンクリートの様に固まっており、氷上フェスティバルが行われておりました。そして、なんと「只今の外気温―21度」の表示がありました。本当に氷の世界でした。なんといっても暖かい気候は何物にも代え難い思いが致しました。