あっという間に1月が過ぎ早2月となりました。2月3日は立春の前日にあたる節分です。かつてはどこの家でも節分で「鬼はらい」の豆まきが行われておりましたが、最近では「恵方巻(えほうまき)」がブームになっております。恵方巻という太巻きを恵方(その年の吉となる方角)に向かって願い事を念じながら丸かじりするそうです。因みに今年の恵方は「西南西」とのことです。

年金と税金
◆税の申告時期到来
2月になると税の申告時期が到来します。毎年のことながら確定申告で頭を悩まされている方もおられると思います。2月号では多くの事業主の方が受給されている年金と税金の話題を取り上げました。

◆年金で課税されるのは老齢年金だけ
 年金を大きく分けると、「老齢」「障害」「遺族」の各年金に分かれます。この中で課税されるのは「老齢」年金だけです。一般的に経済的に弱い立場である「障害」や「遺族」の年金受給者が課税されないことは当然のことといえます。

◆年金非課税限度額
 年金の非課税限度額(年額)は以下の通りです。

 65歳未満 → 70万円以下
 65歳以上 →120万円以下
 
この金額以下であれば受給した年金には課税されません。ただし、注意しなくてはならないのは、国から支給される基礎年金・厚生年金ばかりではなく、退職した会社・共済組合等からの企業年金や退職共済も受給年金額に算入する必要があることです。

(年金の課税対象額事例)
 年金は一定の計算式で課税額が決められます。以下は一つの事例です。

*65歳未満で年金(収入)120万円の時 → 課税対象額(所得)50万円
*65歳以上で年金(収入)240万円の時 → 課税対象額(所得)120万円

◆年金は「雑所得」
  年金所得は「雑所得」となりますので、その他の所得(「事業」・「給与」・「利子」・「配当所得」・「不動産」等)と総合して課税されます。


2015年上半期施行の労働関係の主な法令改正事項
◆労働法関連
(1)パートタイム労働法:今年4月1日より、「雇入れ時・契約更新時の労働条件に関する説明義務化」や「正社員との差別的取扱いが禁止される労働者の範囲拡大」等を内容とする法改正が行われます。パートタイマーだからといった安易な契約手続きや差別的取り扱いがされていないかチェックが必要です。
(2)労働安全衛生法:6月1日より、重大な労働災害を繰り返す企業に改善計画を提出させるほか、その指示に従わない企業名公表等を内容とする法改正が行われます。なお、同改正によるストレスチェック制度(50名以上の企業で義務化)の導入は12月1日です。

◆労働保険関連
4月1日より、労災保険率が全54業種平均で4.8/1000から4.7/1000へと0.1/1000引下げとなります。
なお、雇用保険料率は据置きの方針で、一般13.5/1000、農林水産清酒製造15.5/1000、建設16.5/1000です。

◆助成金・奨励金関連
2月より、「中小企業両立支援助成金」に育休復帰支援プランが新設され、「育休復帰プランナー」による支援のもと「育休復帰プラン」を策定・導入し、対象労働者が育休を取得・職場復帰した場合に助成金が支給されることとなります。
このほか、「キャリアアップ助成金」、「トライアル雇用奨励金」、「労働環境向上助成金」、「キャリア形成促進助成金」、「建設労働者確保育成助成金」等の改正も検討されておりますので、詳細が判明次第ご案内いたします。

◆社会保険関連
(1)健康保険関連:1月1日より、高額療養費制度が改正(70歳未満の所得区分が細分化) されています。
(2)厚生年金額の改定:物価・賃金上昇をそのまま反映すれば本来年金額は+2.3%となるところですが、マクロ経済スライド▲0.9%と過去のもらい過ぎ調整▲0.5%を控除して最終は+0.9%となります。これは、モデル世帯(夫40年勤続して平均給与42.8万円、妻は専業主婦)でみれば、従来の月額21万9066円が+2441円上がり22万1507円となる計算です。今年6月の支給分から改定されます。

◆次世代育成支援推進法
4月1日より、法律の有効期限の10年間延長等を内容とする法改正が施行されます。そのため、従業員101名以上の企業の場合4月1日より新たな一般事業主行動計画を提出する必要があります。

所長より一言
当職が損害保険会社に在職していた頃の同期と会食して旧交を暖めました。彼は気候温暖な静岡の出身ですが、配属先が札幌そして転任先が釧路と北海道勤務が長くなりました。その彼の話では、北海道地図の左半分は雪の世界であり、右半分は氷の世界とのことでした。つまり右半は寒さが厳しすぎて雪もまばらな地域であるとのことです。寒いから雪が降ると思っておりましたが、これは間違いでした。会社の命とはいえそれほど厳しい気候の中で頑張っていたのか思いを巡らせました。
そういえば、昨年2月思い立って、オホーツクの流氷を見に網走港からガリンコ号に乗り、その夜は阿寒湖畔に宿泊いたしましたが、阿寒湖上はまるでコンクリートの様に固まっており、氷上フェスティバルが行われておりました。そして、なんと「只今の外気温―21度」の表示がありました。本当に氷の世界でした。

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