2022年1月号

65歳超雇用推進助成金情報

皆様明けましておめでとうございます。
今年もどうか宜しくお願い申し上げます。
オミクロンが猛威を振るっております。皆様にはくれぐれも油断のないよう健康な日々をお過ごしください。

65歳超雇用推進助成金情報

昨年9月の事務所便りでご連絡の通り、65歳超雇用推進助成金120万円が9月24日の消印を期限として、それ以降の新規引き受けを停止するという突然の通達が入りました。やはり、助成金120万円は大きな魅力であり、全国で一斉に申請が集中したことによるものでしょう。

 この助成金は、60歳以上で1年以上勤務の無期雇用労働者が会社にいれば、会社の就業規則定年を65歳から70歳に改定するだけで助成金額が120万円になるという大型助成金です

幸いにして、当事務所では事業主様に既にご案内を行い、120万円を受給された多くの事業主様からお喜びを頂いております。ただし、これから新規ご案内を掛けようとした矢先に申請ストップとなったので、些か不完全燃焼の思いがあります。

この助成金は、労働者の70歳までの雇用が昨年4月から企業の努力義務になったことを受け、その政策を推進するための助成金の位置づけにあります。70歳までの雇用促進は昨年から引き続く大きな政策課題です。このため、令和4年4月以降も同様な制度設計の助成金が期待できます。対象労働者である60歳以上で1年以上勤務の無期雇用労働者の存在チェックと、雇用保険の加入を怠りないようご準備をお勧めします。

65歳超雇用推進助成金以外の高齢者対応助成金バージョンとして、高年齢無期雇用転換コース48万円があります。これは、50歳以上で6か月以上5年未満勤務の有期雇用労働者を無期転換することで申請できる助成金です。50歳以上の有期労働者がいる事業主様は当事務所へご相談下さい。
 
シルバー人材センターの時給

毎日駅前の駐輪場で元気なシルバー人材が自転車の整理に余念がありません。職業柄、シルバー人材の時給が気になりまして、国立市シルバー人材センターの人材募集チラシを見て、ハテナ?と思いました。屋内外清掃業務1,013円、施設内管理1,013円とありました。

そうです。東京都の最低賃金1,041円を大幅に割り込んでいるのです。シルバー人材業務に賃金特例法令などありませんので、法令違反です。いろいろ調べてみたところ、一般的な雇用契約ではなく、業務請負や業務委託であれば、最低賃金は適用されないことになります。シルバー人材センターと会員シルバー者が業務委託契約をすれば、行った業務に対する対価としての報酬が支払われます。しかしながら、実際の賃金は時給単位のため、やはり無理がありそうです。雇用契約でも業務委託契約でも実際行う労働は同一です。せめて最低賃金は維持すべきと考えます。

国立市人材募集チラシで仕事の時給を見るとやはり保有技能に応じて格差があります。
・自転車等駐車場管理:1,070円
・植木の手入れ :1,800円
・パソコン出張サービス:1,530円
・網戸張替え  :2,320円
・毛筆筆耕        :2,560円
現役時代はそれ相当のキャリアの方がどれを見てもとてもお安い単価で利用できます。今後は発想を転換してシルバーサービスを利用することもありと思います(仕事の完成はセンターが責任をもつそうです)

事務所から一言(谷保天神)

私のお気に入りの散歩道の途中に国立の谷保(ヤボ)天神があります。
近くのJRの南武線の駅名は谷保(ヤホ)であり、なぜこのような違いがあるのか宮司さんに聞いてみたところ、元々はこの辺の地域は「ヤボ」だったところ、地元の有力者の圧力で駅名が「ヤホ」になったと聞きました。日本語で「ヤボテン」(ものの風流を解さないこと)に通じる語感のため変更したのかもしれませんが、由緒のある地名を変更する地元の有力者こそ「ヤボテン」ではないかと思います。

谷保天神は湯島天神、亀戸天神と合わせて、関東三大天神の一つです。大鳥居から本殿への参道両側が高いケヤキ並木であり、両側のケヤキの枝葉が参道を覆う傘のように内側へしだれ掛かっておりますので、雨の日でも参道は傘が要りません。また、ここは我が国の交通安全祈願発祥の地でもあり、神主さんが自動車の前で恭しくご祈祷している姿があります。
今年の元旦も初詣で多くの参拝者が出ておりましたが、1月中は元旦と並ぶ位の熱心な参拝者が引きも切りません。天神様と言えば学問の神様です。今は丁度受験シーズであり、学問成就と試験合格のため、受験生とその親御さんが熱心に参拝しております。どこに入りたいのでしょうか。天神様が真剣なお願いを聞き届けて頂ければ良いと願います。境内では茶店が甘酒、お汁粉、くずもち等を販売しております。茶店の名前が「テンテン」です。合格には点数が必要ですが、「テンテン」は点を重ねており、誠に目出度いネーミングと思いました。

苦しい時の神頼みとよく言いますが、日本人の心には切実な願いがあるときは神仏にすがる心情があります。神仏が実際に居るのか居ないのか、そんな詮索は一切なしで、ひたすらお願い事をお聞き届け頂けるように祈ります。結果が良ければ感謝を行い、良からぬ結果が出ても恨むことはありません。神仏に祈ることは、心の清浄になることかも知れません。私事になりますが、母親が亡くなって暫くの事、私の大学受験の合格を祈願する亀戸天神のお札がどこからか出てきました。その様なことは生前一言も言っておりませんでしたので何とも言われる感慨がありました。お陰様で合格することが出来ましたが、私の様な親不孝な子供でも親にとって子供は可愛いということを改めて思い知らされました。

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