景気が悪くなると花盛りになるものは何でしょう?
◆不況になると俄然花盛りになります
景気が悪くなると一般的に世の中は暗くなります。しかしながら、景気が悪くなると花盛りになるものがあります。それは厚労省助成金です。景気が良いときには素知らぬ顔ですが、不況による労働力過剰・失業率悪化の声を聞くと、俄然多種多様の花(多種類の助成金)と大輪の花(助成金額増額)を事業主のために咲かせます。
◆百花繚乱花盛り
リーマンショック以降、中小企業緊急雇用安定助成金という中小企業に有難い新種の花が咲きました。また、新卒者就職難の深刻な社会情勢を受け、3年以内既卒者採用企業に80万円〜100万円の助成金が新設されました。更には、東日本大震災の被災者を雇用した時には割増助成金も新設され、まさに百花繚乱花盛りとなっております。
◆数ある助成金の「シマッタ!」事例
しかしながら、この様な数多くの助成金の花に囲まれた中では、事業主の方には助成金をもらい損ねる「シマッタ!」事例が多く出て参ります。昨年私が拝命した厚労省雇用保険重点指導員でもそうした実例が見受けられました。例えば「そんな助成金があるとは知らなかった」、「ハローワークを通していなかった」、「すでに申請期限が切れていた」等勿体ない事例がでております(当事務所ホームページhttps://www.sr-partner.com/助成金欄に「シマッタ!」事例を掲載しております)。
◆助成金は無利子・無返済・使途自由
有効活用しましょう
助成金は事業主皆様拠出の雇用保険料からファンドが作られております。また、厚労省も皆様に助成金の積極利用をお願いしております。助成金を有効活用しない手はありません。助成金は受給条件が厳格で、書類が煩雑、締切日厳守という側面もありますが、専門家である社労士にお任せすれば安心です。無利子・無返済・使途自由の助成金を上手く活用することをお勧めいたします。
労使トラブルに「合同労組」が
関与するケースが増加
◆「合同労組」関与の事件割合が過去最高
近年、労使トラブルに「合同労組」「ユニオン」などと呼ばれる団体が関与するケースが増えていると言われていますが、そのことがデータ上からも明らかになりました。
先日、中央労働員会から、「平成22年 全国の労使紛争取扱件数まとめ」が発表されましたが、「合同労組」が関与した集団的労使紛争事件の割合が69.8%(前年比3.1%増)となり、過去最高となったことがわかりました。
◆「合同労組」の特徴
この「合同労組」には、“柔軟路線”をとる組合、イデオロギー性の強い“労使対立路線”をとる組合など、その性格は様々です。また、“労使対立路線”の組合の中にあっても、冷静に落としどころを考える組合、逆にあまり考えない組合もありこれも様々です。
最近では、小規模な「地域労組」(コミュニティ・ユニオン)と言われる団体も増加しておりますが、地域ユニオンの構成員ターゲットは、主に非正規従業員・外国人であり、また正規社員でも会社に不満を持つ者を吸収し組織を維持拡大しております。
◆駆込み訴え事件の増加
かつての労使関係は、労働者が滅私奉公を行うことで終身雇用が保証され、一定のポストが約束されるいわばウェットな労使関係でしたが、最近の労使関係はお互い権利と義務で成立するいわばドライな関係となっております。
その結果として、これまで顕在化してこなかった個別紛争(労基署駆込み・労働審判・裁判提訴)や集団労働紛争(「合同労組」加入による会社との団交等)が多く発生しております。また、最近ではインターネットにより「合同労組」がすぐ探せる情報環境にあることも駆込み訴え事件増加の要因ともなっております。
先ほどの中央労働委員会のまとめでは、懲戒や解雇などの処分を受けた後に労働者が加入した組合から調整の申請があった「駆込み訴え事件」の占める割合は36.8%(前年比横ばい)で、過去最高となっています。
◆対応として重要なことは?
まず大切なことは、従業員が「合同労組」へ駆込み訴えする事態を未然防止することです。一旦「合同労組」と団交を余儀なくされると多くの手間暇・労力を費やします。
それでも万一団体交渉の申入れがなされた場合、初めにとるべき対応が重要となります。頑なに団交を拒否すると不当労働行為となりかねませんし、反対に、相手の要求内容通り安易に団体交渉の申入れに応じると組合ペースで事が運ばれて不本意な結末となる可能性があります。また、組合側が求めてくる「労働協約」の締結要求にも注意が必要です。
いずれにしても「合同労組」と対峙する際には多くのポイントを押さえる必要があります。団体交渉の申入れがあった場合には、専門家に相談する等しながら、しっかりと事前準備を行うことが重要です。
当事務所よりひと言
混雑している電車の中で、女子高校生が一所懸命英語の不規則動詞の勉強をしておりました。ついつい失礼しながらも脇から拝見したところ、出来ない箇所にチェックが入っていた動詞になんと私は全て正解できました。
数十年前に覚えたこれら不規則動詞を全て正解できること自体が不思議でなりません。実は私は英語検定準一級資格をはるか昔に取得した英語大好き人間でしが、それでも英語を使わなくなって幾星霜たった後でもすらすら不規則動詞の現在・過去・過去分詞が出てくることに驚いております。
やはり若い時に学習したことは、身体の芯まで染み込むのではないかと思います。そういえば、今の私の成長の土台となるものは、幼少年期や中学・高校位に学んだことが多いのではないかと感じます。今更ながら初等中等教育の大切さを実感いたします。
それと同時に、どのような年代となっても進化する技術革新に対し音痴になってはいけないと肝に銘じております。特に社会保険労務士として多方面からの情報を入手し、文献検索し、時には文書をコピペ編集し、また、お客様へパワーポイントを用いてプレゼンテーションするなどのITリテラシーは素人ながらも必要不可欠となっております。これからも常に前進(EVER ONWARD)を心掛けたいと思います。・・・・競馬好きな方でしたらEVER ONWARDで懐かしい馬を思い出す方もいらっしゃるかもしれませんね。
◆不況になると俄然花盛りになります
景気が悪くなると一般的に世の中は暗くなります。しかしながら、景気が悪くなると花盛りになるものがあります。それは厚労省助成金です。景気が良いときには素知らぬ顔ですが、不況による労働力過剰・失業率悪化の声を聞くと、俄然多種多様の花(多種類の助成金)と大輪の花(助成金額増額)を事業主のために咲かせます。
◆百花繚乱花盛り
リーマンショック以降、中小企業緊急雇用安定助成金という中小企業に有難い新種の花が咲きました。また、新卒者就職難の深刻な社会情勢を受け、3年以内既卒者採用企業に80万円〜100万円の助成金が新設されました。更には、東日本大震災の被災者を雇用した時には割増助成金も新設され、まさに百花繚乱花盛りとなっております。
◆数ある助成金の「シマッタ!」事例
しかしながら、この様な数多くの助成金の花に囲まれた中では、事業主の方には助成金をもらい損ねる「シマッタ!」事例が多く出て参ります。昨年私が拝命した厚労省雇用保険重点指導員でもそうした実例が見受けられました。例えば「そんな助成金があるとは知らなかった」、「ハローワークを通していなかった」、「すでに申請期限が切れていた」等勿体ない事例がでております(当事務所ホームページhttps://www.sr-partner.com/助成金欄に「シマッタ!」事例を掲載しております)。
◆助成金は無利子・無返済・使途自由
有効活用しましょう
助成金は事業主皆様拠出の雇用保険料からファンドが作られております。また、厚労省も皆様に助成金の積極利用をお願いしております。助成金を有効活用しない手はありません。助成金は受給条件が厳格で、書類が煩雑、締切日厳守という側面もありますが、専門家である社労士にお任せすれば安心です。無利子・無返済・使途自由の助成金を上手く活用することをお勧めいたします。
労使トラブルに「合同労組」が
関与するケースが増加
◆「合同労組」関与の事件割合が過去最高
近年、労使トラブルに「合同労組」「ユニオン」などと呼ばれる団体が関与するケースが増えていると言われていますが、そのことがデータ上からも明らかになりました。
先日、中央労働員会から、「平成22年 全国の労使紛争取扱件数まとめ」が発表されましたが、「合同労組」が関与した集団的労使紛争事件の割合が69.8%(前年比3.1%増)となり、過去最高となったことがわかりました。
◆「合同労組」の特徴
この「合同労組」には、“柔軟路線”をとる組合、イデオロギー性の強い“労使対立路線”をとる組合など、その性格は様々です。また、“労使対立路線”の組合の中にあっても、冷静に落としどころを考える組合、逆にあまり考えない組合もありこれも様々です。
最近では、小規模な「地域労組」(コミュニティ・ユニオン)と言われる団体も増加しておりますが、地域ユニオンの構成員ターゲットは、主に非正規従業員・外国人であり、また正規社員でも会社に不満を持つ者を吸収し組織を維持拡大しております。
◆駆込み訴え事件の増加
かつての労使関係は、労働者が滅私奉公を行うことで終身雇用が保証され、一定のポストが約束されるいわばウェットな労使関係でしたが、最近の労使関係はお互い権利と義務で成立するいわばドライな関係となっております。
その結果として、これまで顕在化してこなかった個別紛争(労基署駆込み・労働審判・裁判提訴)や集団労働紛争(「合同労組」加入による会社との団交等)が多く発生しております。また、最近ではインターネットにより「合同労組」がすぐ探せる情報環境にあることも駆込み訴え事件増加の要因ともなっております。
先ほどの中央労働委員会のまとめでは、懲戒や解雇などの処分を受けた後に労働者が加入した組合から調整の申請があった「駆込み訴え事件」の占める割合は36.8%(前年比横ばい)で、過去最高となっています。
◆対応として重要なことは?
まず大切なことは、従業員が「合同労組」へ駆込み訴えする事態を未然防止することです。一旦「合同労組」と団交を余儀なくされると多くの手間暇・労力を費やします。
それでも万一団体交渉の申入れがなされた場合、初めにとるべき対応が重要となります。頑なに団交を拒否すると不当労働行為となりかねませんし、反対に、相手の要求内容通り安易に団体交渉の申入れに応じると組合ペースで事が運ばれて不本意な結末となる可能性があります。また、組合側が求めてくる「労働協約」の締結要求にも注意が必要です。
いずれにしても「合同労組」と対峙する際には多くのポイントを押さえる必要があります。団体交渉の申入れがあった場合には、専門家に相談する等しながら、しっかりと事前準備を行うことが重要です。
当事務所よりひと言
混雑している電車の中で、女子高校生が一所懸命英語の不規則動詞の勉強をしておりました。ついつい失礼しながらも脇から拝見したところ、出来ない箇所にチェックが入っていた動詞になんと私は全て正解できました。
数十年前に覚えたこれら不規則動詞を全て正解できること自体が不思議でなりません。実は私は英語検定準一級資格をはるか昔に取得した英語大好き人間でしが、それでも英語を使わなくなって幾星霜たった後でもすらすら不規則動詞の現在・過去・過去分詞が出てくることに驚いております。
やはり若い時に学習したことは、身体の芯まで染み込むのではないかと思います。そういえば、今の私の成長の土台となるものは、幼少年期や中学・高校位に学んだことが多いのではないかと感じます。今更ながら初等中等教育の大切さを実感いたします。
それと同時に、どのような年代となっても進化する技術革新に対し音痴になってはいけないと肝に銘じております。特に社会保険労務士として多方面からの情報を入手し、文献検索し、時には文書をコピペ編集し、また、お客様へパワーポイントを用いてプレゼンテーションするなどのITリテラシーは素人ながらも必要不可欠となっております。これからも常に前進(EVER ONWARD)を心掛けたいと思います。・・・・競馬好きな方でしたらEVER ONWARDで懐かしい馬を思い出す方もいらっしゃるかもしれませんね。